1. そもそも年度更新とは
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基本的に年1回行う業務で前年度の労災・雇用保険料を確定させ、今年度のおおよその労災・雇用保険料を算出する業務です
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業種によってはメリット制が適用され、本来の労災保険料率より低い保険料率で算出することもあります
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前年度の確定保険料と今年度の概算保険料の過不足によって支払ったり還付したら充当したりします
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基本的には年度の途中で保険料率の変更はありませんが、まれに変更があります

2. 雇用保険の役割
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Point 01
雇用保険の役割雇用保険は失業時の生活を保障するための制度で、企業と従業員の双方にとって重要な支えとなります。従業員が失業した場合には、一定の給付金が支給され、離職後の生活を支援します。また、企業にとっても流動的な人材を活用するための重要な要素です。 -
Point 02
企業の責任企業が雇用保険に加入することで、従業員の就業に関する不安を軽減し、安心して働ける環境を提供する責任を果たすことができます。これは従業員のモチベーション向上にも繋がり、結果として企業の成長を促します。 -
Point 03
労災・雇用保険率の変更
年度更新に伴い、雇用保険の料率も見直されることがあります。この際も前年度の確定保険料と今年度の概算保険料の過不足を計算し、届出をすれば大丈夫です。
3. 手続きの流れ
労災・雇用保険料の計算(年度更新といいます)をするには、まず年1回、行政から封書にて納付済みの労働保険料等を計算し、労災保険料率、雇用保険料率が予め印刷した用紙を送られてきます。その書式と昨年度の実際に支払った賃金と今期のおおよそ支払うであろう賃金を計算し、その差額を算出します。その額が納付済みの保険料より多いか少ないかで納付したり還付したり充当したりという手続きです。
この手続きは基本的に年1回なのですが、従業員数がそこそこ多い企業ですと集計が煩雑になるため、社労士のサポートを受けることをお勧めします。社労士に任せることで迅速に対応してもらえる、かつ、社労士に任せた分の時間を本来業務に充てることができ、企業のパフォーマンスも上がることと思います。

4. 社労士に任せるメリット
年度更新の作業は年1回の業務とはいえ企業の担当者の時間を奪いかねない業務です。ですので、社労士に任せることでその時間を本来の業務に費やすことができます。それにより、企業の生産性も上がり今以上によいアイデアが湧いてくることと思います。
これを機に年度更新(労働保険料の計算業務)を社労士に任せてみませんか。